飛騨高山・・・飛騨の匠"の技術
上三之町をさらに北へ歩くと、筏橋の通りの角に土蔵を利用した喫茶店「藍花」がある。
この通りでは半纏に腹掛けの粋なスタイルで人力車を引く姿をよく見かける。
その先は、古い町並みに面して私設の民芸館や美術館が点在しており、それぞれに興味深い。
上三之町から下三之町を通って国の重要文化財に指定される「日下部民芸館」を訪ねる。
日下部民芸館の建物は明治12(1879)年の建築で、玄関へ一歩足を踏み入れると"飛騨の匠(たくみ)"の技術の粋を集めた民家のすばらしさに目をうばわれる。
広い土間が表わす空間美と、天井を走る豪快な梁組みは、町家建築の集大成ともいうべきもの。
上り椹に腰を下ろすと気持ちが落ち着く。
この民芸館の右隣には「吉島家住宅」があり、この建物も堂々たる構えだ。
吉島家住宅を出て北東へ5分ほど行くと、桜山八幡宮の境内に「高山屋台会館」がある。
ここには、高山祭に曳き廻される豪華で美しい屋台が陳列されており、10月9・10日の秋祭りには飛騨の匠が精魂を込めてつくった「布袋(ほてい)台」など11台が町中を練り回る。
束髪、緋色のはかま姿の若い案内係の女性が館内を回りながら、わかりやすく説明してくれる。